Compositor: Não Disponível
砂のように霧雨のように
真昼は降り注ぐ
拒絶の矢は雲間を射抜いて
空をいおとす
(まぶたに菜の花、思い出悲しい)か
バカげた感傷だぜ
目をあげる
それを知ろうが知るまいが
目の前に広がる世界は写真の中
流れて消えてゆくちぎれ雲
秋風身にしむビル影の中
花唄をぶら下げて立っている
(それは甘いの
それは苦いの
あたたかいの
つめたいの?)
はじるな声
ためらうな声よ
太陽の真下へ
そぞろに歩めばいつの日か
ランダの闇さえ愛しく思うように
口元に薄笑みを浮かべている
いつでも心に鳴り響く
にわかに眠りも打ち覚ます
あれは声なき声
歌なき歌
それを知ろうが知るまいが
目の前に広がる世界は写真の中
流れて消えてゆくちぎれ雲
秋風身にしむビル影の中
花唄をぶら下げて立っている
(言葉は持たずとも)